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鉄道で海の上を滑走すると水面こそが地盤面といった気合いの異常な街が見えてきます。ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅は他の多くの都市同様の終着駅。停車した電車が向いている方向に歩いて行けば出口なのですが、駅を一歩出ると広がる普通でない光景(下写真)にはちょっと痺れます。 | ||||||||||||||||
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駅を出てまず目につくスカルツィ橋。カナル・グランデを越えて向こう岸に渡りたければ、これを逃すと次はもうかなり先(1kmほど)。湾曲したカナル・グランデをぐるっと周りこんだ先にあるリアルト橋までその機会はありません。 | ||||||||||||||||
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こちらはリアルト橋。フィレンツェのポンテ・ヴェッキオにしてもそうですが、橋が街になっているというのはとても素晴らしいことです。現代においても、川や鉄道や自動車道路などが歩行者街路を分断せざるを得ないケースにおいて、その対策として参考にされるべき実例であると思われます。駅からスカルツィ橋を渡って迷路のような街路を苦労して進み、このリアルト橋にようやく辿り着いたら、サン・マルコ広場へはもう一息です。 | ||||||||||||||||
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上右写真:中央とは別に商店の裏側にも通路が用意されています。 下左写真:ポンテ・ヴェッキオ同様に中央部に広場(ヌケ)があります。 |
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運河を渡るためには階段の昇り降りを繰り返さざるを得ないこの街では、荷物を運ぶ台車もベビーカーも、後輪が大きい特殊なものが使われています。
※階段の段鼻の大理石は綺麗なのですが滑りやすく、あまり良い選択とは言えません。 |
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数年前にイタリアを旅行した人が私に言ったところでは、ローマはキリスト教と遺跡の街、フィレンツェはルネサンス、今を行くミラノ、ヴェネツィアは黄泉の国。ヴェネツィアは今にも沈んでしまいそうな街。死臭がするからあまり長いこと滞在しない方が良いと言うのです。実際、私が訪れる半月程前には、1.5 m程の高さまで水に浸かり、日本でもニュースになっていました。黄泉の国と言った人の感想は、確かに間違ってはいないと思います。そういう表情を見せることがないわけではありません。しかしながら、メディアが伝える情報と先入観に目を曇らされた人が多いのもまた確か。そうでなくともこういった古い街を感傷的な目で見たがる人間は多いもので、ゴンドラ漕ぎの歌うカンツォーネが哀愁に満ちているだとか物悲しいだとか言う人間には事欠かない。 | ||||||||||||||||
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実際に私が見たヴェネツィアは、冬(観光のローシーズン)だというのに大賑わい。歩けど歩けど商店が途切れることはなく、ミニ四駆からブランド品まで、観光客が喜びそうなものは何でもかんでも売っている。日本のディズニーシーや、外国の街並をモデルにつくられたショッピングモールのようにも見えてくる。ここはそれらのオリジナルなのだから当たり前といえばそれまでなのですが、あまりと言えばあまりの有様。本物らしさを求めるあまり、浸水や腐臭に出会いたくもなるほどです。 | ![]() |
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一大テーマパークと化した街。世界中から客が来るにも拘わらず、すぐ去って行く客ばかりを相手にしているためか、飲食店のレベルは高いとは言い難い。世界中どこでも、一見さんばかり相手にしているところでまともなところなど、そうあるものではありません。それでも女性と一緒にでも来れば、ゆっくりと景色を眺めながらお茶を飲んだり食事をしたりして楽しめそうですが、そうでない限りはそう楽しい街であるとは思えません。建築や街そのものに興味がなく、買物をする意欲もなく、勝手な感傷に浸ることすら出来ないとなれば、行けども行けども続く似たり寄ったりの商店に辟易すること請け合いです。 | ||||||||||||||||
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防衛的な理由を持つ街とは言っても、城壁に制限されているわけではなく街は相当な広がりをもっています。観光客の少ない周縁部は悪くない雰囲気です。 | ||||||||||||||||
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上写真:野菜市場
左および下写真:魚市場 |
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観光客が集まる地域では夜でも人通りが絶えませんが、中心部を少し離れると静かな散歩が楽しめます。が、詳細な地図でもない限り、入り組んでいるばかりか、運河に分断された街路を迷わずに移動することはほとんど不可能。散歩は時間に余裕をもって行かなければなりません。 | |||||||||||||||
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