San Gennaro教会(ドゥオーモ)
おおらかに分割された高窓の黄色い光には神聖なものがある。礼拝堂を黄色く染めるその光は側廊へも溢れ出す。鈍く光る黄色い高窓は燃える太陽の象徴か。この場合、窓は細かい分割やステンドグラスのような細工物では駄目で、このおおらかな分割こそが最も適しているように思われる。
一方、身廊のメイン祭壇では、黄色いガラスが用いられているものの、窓の面積が小さく分割も細かすぎてほとんど効果をあげていない(写真では良さそうに見えるが)。
光による抽象に彫刻による具象が取って代る。
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地下礼拝堂