tegal sari Accommodation(トゥガル・サリ)
すべてにおいてバグース(素晴らしい!)な宿泊施設。東西をライスフィールドに囲まれたロケーション。東からは日が昇り、遠くにモンキーフォレストを臨む西側は沈む太陽を受け入れる。刻一刻と変化する地球の運動を感じ取りながら過ごす生活。本当にもうなにもいらないと思われるほどに、リラックスした贅沢な時間を過ごすことができました。

左図:tegal sariパンフレットより。新しく出来たウドゥンルーム(9と10の間に新築された)は未記載。

ライスフィールドの中に配置された様々なタイプの客室は、広さや値段の差はあるもののどれも最高。どの部屋も泊ってみたいと思わせる魅力を持っています。スタンダードルームと最高のドュプレックスルームとは、値段にして倍の開きがあるのですが、スタンダードにはスタンダードの、ドュプレックスにはドュプレックスの、それぞれ魅力があり良さがあるので、どのタイプを選ぶかは好みと気分の問題です。駐車場からロビー(レセプション)、点在する客室をつなぐ通路、庭、敷地全体を通してほとんど違和感と言うものがなく、とても心地良く調和がとれています。充分にリッチでありながら、肩肘の張らないリラックスした雰囲気。配慮と手入れが行き届き、スタッフの距離感も素晴らしい。立地、建物、スタッフ、ホスピタリティ、料理など、すべてにおいて破綻のない調和。この状態をつくり上げ、そして維持して行くことは並み大抵のことではないでしょう。

上左写真:駐車場からロビーへの庭と通路。
上右写真:レセプションとその手前にはレストラン(下写真)。

この建物の上部はちょっとした書斎のようになっていて、読書やインターネットなどが楽しめます。レストランも書斎も吹き曝しの半屋内ですが、このようなスタイルは、建物の規模やグレード、用途に拘わらずバリではごく一般的なもの。

地図8番のSuper Deluxe Roomと連なる客室群、東西に広がるライスフィールド。客室の東側には概して小さな窓、西側には必ずテラスが設けられています。

このホテルでの滞在中は、朝早く起きて日の出と朝の光がつくりだす世界(部屋の内外を問わずドラマがある)を堪能する、落ち着いたところでテラスでゆっくりと朝食、コーヒー、暑く行動に適さない日中は、あまり目的地を詰め込まず、お気に入りのカフェでの休憩時間をたっぷりとって街を散策、夕食はカフェやレストランでゆったりと、あるいはまたパダンフード(テイクアウトのバリフード)で購入したものを宿のテラスで夕日を眺めつつ、といった生活パターンが繰り返されました。

ちょうど良い広さの心地良いプール。水槽に貼られた個性的な天然石は、水を神秘的な、とろみあるもののように思わせる。この場所に限らず、植物の構成と手入れのされ方がとても良い。管理の行き届いた人の手になる植栽でありながら、雑木林のような多様性があり、それらが繁茂する様子は自然でありながら雑然とはしていない。宿泊客をリラックスさせる、肩肘を張らない自然体。

プールの背景はもちろんライスフィールド。我々の視点が低くなりがちなこの場所では、ライスフィールドとその向うの森と空、敷地の輪郭に添って植えられた手前の植物