Puri Indra Prastha
ダラライ国際空港からすぐの街、ジンバラン。近年リゾートエリアとして発展しつつあるものの、まだまだ素朴でマイペース。そんなジンバランの安宿、Puri Indra Prastha。建物がプールを囲む単純明解な中庭式レイアウト。
道路に面した入口。塀と門、プライバシー壁からなる典型的なバリスタイル。
宿泊したのは入口を入って左側、南向きの建物。写真の建物は一棟に見えますが実際は2棟の建物で、1棟に2室づつ、つの客室があります。tこのような建物が、同じ並びで2くらいさらに奥まで続いています(中庭らしいのはプールまでで、奥の方は植栽と通路のみ)。
建物の一部が切り欠かれたかのような大きな吹き曝しスペースがあるのはバリの住宅の一般的スタイル。この地では壁とガラスに囲まれた室内よりも、圧倒的に吹き曝しの半屋外が、主要な生活の場となります。日除けのある屋外こそが、この気候のもとで生活する最も快適な条件を提供してくれるのです。
←プールサイドと客室テラスは通路から階段数段分高くなっています。
吹き曝しのテラスが快適な生活の場であるのに対し、室内は昼でも薄暗く、風通し(風はやさしく、強い風は滅多にない)が悪く蒸し暑い。室内と外部との明度差が大きいのは安宿に多い特色ですが、一般的な住宅もこのようなものであろうかと思われます。たくさんの人工照明が奢られているか、敷地に余裕があって採光の自由度が高いか、またその両方を兼ね備えているようなある程度以上高級なホテルでは、室内も明るく(またそういうところは風通しも良く、エアコンも利用できるため)、屋内でも日本並の生活をすることが可能です。
とりわけ水回りの貧弱さ、暗さ、風通しの悪さが安宿らしい雰囲気を決定的なものにしてしまっているのは勿体ないところです。
プールにはバーコーナーが設けられており、そのあたりからスロープで水深が浅くなっています。水深の変化が分かりにくく怪我をする恐れがあり、日本では問題になりそうですが、このようなプールはここだけではありませんでした。