Jimbaran Bay(ジンバラン湾)とPasar Ikan(魚市場)
泳ぎたくなるような種類のビーチではありませんが、とても魅力のある海です。早朝はカラフルな木造舟が次々と漁からもどり、魚市場には新鮮な魚介類が並びます。日中は静かなものですが、刻一刻と変化する雄大な雲をながめているだけでも飽きることはありません。日が暮れる頃には、数え切れないほど並んでいる砂浜に望むレストラン(シーフードのグリルがメイン)の営業が本格化。日没後の方がかえってにぎやかなくらいです。
早朝のジンバラン湾。漁から上がってくる舟が次々と砂浜に引き上げられる一方で、湾内で漁を続ける小舟の姿もちらほらと。
砂浜をPasar Ikan(魚市場)の方向へ歩いて行くと、朝の光の彼方に煙が上がっているのが見えて来ます。
煙の正体は市場の前の砂浜で燃える野焼きの火。
野焼きと引き上げられた舟の間をぬって市場へ。建物自体は粗末なもので、木の柱に支えられた切妻屋根の建物が連続するだけのもの。吹き曝しで間仕切りも含めて壁はない。外に比べて内部はかなり薄暗いが、商品の品定めに問題があるほどではありません。
魚介類の種類はかなり豊富です。魚はもとより、エビ、カニ、イカ、貝類などすべて、日本で我々が普段一般的に目にするのと同等かそれ以上の種類が揃っています。
隣接する青果市場。果物の豊富さはさすが南国といったところですが、野菜の種類も豊富です。ごく少数ですが、肉や惣菜を扱う店もあります。右下写真の肉はニワトリ。
市場から続く海岸沿いの通りの一部には、観光客目当てのシーフードレストランが数え切れないほど並んでいます。ここを歩いていると客引きの声は引っ切りなしですが、それぞれはそうしつこくありません。

夕刻、せっかくなのでそのなかの一件で食事をしてみました。夕日に照らされて黄金色に輝く店内を抜けて砂浜の特等席へ。

もともとこういう色なのだろうと思っていた店内の壁は、後日改めて行ってみると、白い壁であったことが分かりました。
風景と太陽の運動が食事を特別なものにしてくれます。とは言え、明らかに改善すべき点がないわけではありません。第一に、甲殻類との格闘はこのシチュエーションに相応しくありません。味云々は置いておいたとしても、もっと簡単に食べれることが必要です。また、時間をかけて食べる客が多いはずなので、冷えても美味しい料理であること、あるいはまた出来たてを小出しにするようにすると良いでしょう。
→日中よりも明らかに人手が多い日没後。
砂浜に数件ある舟工房。